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厚生労働省『歯周病等スクリーニングツール開発支援事業』に選定!

医療系ベンチャー・厚生労働省「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」受託決定

 

継手などの管材や配管、住宅設備機器を販売する粟井機鋼が東北大学と共同出資した医療系ベンチャー、Fiber Medecine(ファイバーメディスン、社長・粟井寛儀氏)は、同大学歯学研究科の齋藤正寛教授らのグループと、唾液などで重度歯周病のリスクを簡易的に判定するアルゴリズムを開発した。同社は、生涯を通じた歯科健診(国民皆歯科健診)の実現に向けた厚生労働省の「歯周病などスクリーニングツール開発支援事業」の企画競争に応募し、7月に開発したアルゴリズムが選定された。
歯周病は、全身疾患(心臓病や脳卒中)、糖尿病の悪化因子としても知られているが、自覚症状が少なく、患者自身では発見しにくい疾患で、重症化を防ぐには早期発見・早期治療が重要とされている。歯周病の罹患率は高い一方で、歯科健診の受診率が低いことから、課題解決に向けて今年4月に歯周病の検査方法を開発する「歯周病などスクリーニングツール開発支援事業」の参加者を厚生労働省が募集し、同社の企画が選定された。
同社は、23 年 8 月 18 日から24 年 3月 29 日の期間、開発したアルゴリズムの精度を向上させるため、東北大学との共同研究で臨床データを取得し、解析をおこなっている。同社は、数年後の薬事承認取得に向け東北大学ナレッジキャストとコンサルティング契約を締結し、開発戦略の指導を受け深く広範な知見を活用した取組も行っている。
今後は、粟井機鋼で検査に必要な試験薬や唾液の保管容器など医療資材の販売の検討をしており、粟井社長は「Fiber Medecineを通じ、東北大学の研究成果の社会実装を行う懸け橋になっていきたい」と話し、社会全体の健康増進に貢献していきたいとしている。 ≪2023.11.30 鉄鋼新聞 全文≫